
11月25日(火)午後6;30~決定
一回目の団体交渉では議題として、堤工場の染谷氏が8月1日に業務災害にあって、職制が安全衛生室に連れて行き応急処置をしたにもかかわらず、労災ではないので5号用紙(補償請求書)は出さないなどと恫喝をし、病院には「健康保険でかかるように」と保険法に違反する行為を強要したのです。この行為は明らかに法律(労基法)に違反するようしむけたものです。
会社側交渉員は、業務災害が起きていたことさえも把握せず出席していました。染谷氏から再三の申し出があったにもかかわらず、1ヶ月も手を付けず9月になってからやっと本社の安全衛生から災害担当者が来て事情を聴いて帰ったそうです。二回目の交渉では、会社は業務中に災害が起きたことで報告を受けたのか否かを確認することにしています。業務中に災害が起きたことが確認できれば、当然「療養補償給付」の請求書を会社は出さなければなりません。出さないと労災隠しになります。これに対して会社は、業務中に災害が起きたことは証明できませんから、勝手に自分で監督署に出してくださいなどと任務を放棄しています。「ものづくりは人づくり」という言葉は、会社が絶対で、人の尊厳を軽視する意味であることが分かりました。
労働者いじめが公然と始まった
トヨタは染谷氏がトヨタ自動車労働組合を脱退して、当組合に加入したことを嫌悪して、染谷組合員に会社あげていじめを始めたことを問題にしました。以前「お前は会社から金をもらっているんだろう、つべこべ言わずにいうこと聞け」などと脅された人がいることを思い出しました。これと同じ論法です。自分たちの手のひらに載るような労働組合しか認めない行為は、いくら立派な企業憲章や行動指針を作成しても、絵に描いたもちです。豊田社長自らが現場に入って、会社の社是に反する行為をしている管理職を戒めるべきでしょう。自らの価値観を押し殺してまで生きる、こんな時代を終わらせましょう。その点、染谷さんの行動は素晴らしいと思います。支えることができる労働組合があって良かったとつくづく思います。